拍手ログ2

ヴァイルで子供ネタです。子供の一人称は毎回違います。
苦手な方はご注意ください。ほとんど独白です。

愛情.友情.憎悪.裏切.殺害

以上の順です。

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ヴァイル愛情
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今日は一緒に寝ちゃだめだってお父様にいわれたので
テエロと部屋で本を読んでいます
お父様とお母様と寝たかったなあというと
テエロがこわい顔でだめですといってきた
なんでって聞くとテエロは黙って、ちょっとさみしそうな顔をします
テエロといるのがいやなんじゃないよう、と本を放り投げてあわてると
テエロは笑って本を拾います
結局なんでなのかわからないままです

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ヴァイル友情
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ヴァイルおじさんは母上となかよしなのでなんかむかつく
母上のとってもとっても大事な友達なんだって
でもおれは母上のとってもとっても大事な宝物なんだぞ
でもヴァイルおじさんはそういうとにこにこ笑って
お前は俺に似てるなあと言うのだ

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ヴァイル憎悪
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父上と母上がいってしまわれた。
私の額に印を残し、王冠を被せ、どこかへいってしまった。
父上は母上をひどく憎んで、憎んだ末に産まれた私をとても愛した。
私にレハトという名前を授けて、優しく温かくぞっとするくらいに。
父上は母上を愛していたのだろうか。
母上は父上を愛していたのだろうか。
それを知るすべは城のどこにもない。
玉座は冷たかった。

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ヴァイル裏切
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産まれた子供がヴァイルに似ているように見えた。
顔も髪型も声も性格も、なにひとつ似ていないのに。
お父様と呼ばれるたびに、私は怯えて、つらくあたってしまう。
額に輝く印を見るたびに、私はそれをはがしてやりたくなる。
張った頬を押さえてうずくまる、私の子供。
泣き顔がそっくりだ。

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ヴァイル殺害
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今日母上と初めてお城を回りました。
ぼくと母上の二人だけは初めてだったので嬉しかったです。
でも、屋上に上がったらとつぜん母上が怖くなってとてもとても怖くなって
どうしたのと手をのばす母上にぼくはレハトやめてと大きなこえでさけびました
そうしたら母上はびっくりしてぼくをきたないものを見るような目で見て
ヴァイル、と呼びました
ぼくヴァイルじゃないのに

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